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YouTube Renewal No.40 メトロポリス

最近コンサートやコンクールで

様々なオリジナル作品に触れる機会が

多い中で、ふと気がついたことがあります。

 

科学的な分析はできませんが

欧米作曲家の作品と邦人作曲家のそれでは

『倍音』の種類や現れ方

大きく異なるのではないかということです。

 

乱暴な言い方をすれば

欧米作品は『面として響く

邦人作品は『線として鳴る

という感覚です。


音の風景

その話とは少し離れますが

ここのところ

ウインド作品では、チャールズ・カーター

オーケストラ作品では、ジョン・アダムズなど

近現代のアメリカ人作曲家の作品を

聴いたり(スコアを)見たりする機会が

多くなっています。

 

そんな中で世界でも有数の大都市

「東京」にあふれる音のエネルギーを

音の風景として表現してみようと考え

書き進めたのがこの曲です。

 

(以下、曲目解説です。)

 

日本の政治経済の中心地である東京

首都(メトロポリス)としての顔を持つとともに、

近代的に整備された巨大な都市機能を有する大都会でもあります。

 

現代的なデザインの高層ビル群は、都市の風景を近未来的にし、

縦横に行き交う交通網や人々のエネルギーは、常にストリートを駆け抜けています。

 

この曲は、そんな東京の音の風景を描いた作品です。

 

前奏付きの複合3部形式。

叙情的な中間部では、公園のベンチに座りながら、

どこかから心地よいビッグ・バンドのサウンドが聞こえてきます。

 

全般に、ビート感、スピード感、タイトなダイナミクス・レンジ変化が要求されます。

【グレードⅤ】

 

今回は、音の響きにも重点をおきました。

 

いつもと違う倍音が聞こえるかなぁ・・・。

 

メトロポリス - The Soundscapes of Tokyo