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京の都に「嵯峨野」が響いた日

久しぶりに京都へ行ってきました。

 

陸海空自衛隊音楽隊合同演奏会(京都府防衛協会主催)」で拙作が演奏されるとのことで、7月23日(土)これも久しぶりの新幹線で京都コンサートホールへと向かいました。

 

京都市は、ちょうど祇園祭の前祭山鉾巡行が終わったばかりで、その名残と祭宵山準備で、たくさんの観光客が街を往来していました。

 

関東の人の多さはやたら砂漠感がありますが、京の都の混雑は「賑わい」や「活気」として感じられ、やっぱり京都は『はんなり』しています。

 


海上自衛隊舞鶴音楽隊のサウンドに感激!

海上自衛隊からは京都府北部の舞鶴市に所在する舞鶴音楽隊(舞鶴地方隊所属)が参加。

 

私事ながら、2年間の桐朋学園大学研修終了後すぐに勤務させていただいた音楽隊だけに、実はたくさんの思い出がある音楽隊なのです。

 

定年や人事交流で少しメンバーは変わっていましたが、懐かしい顔々に出会えただけでも来た甲斐があったなぁー!と思いました。

 

さてコンサートは、第1部が各音楽隊の単独演奏、第2部が合同演奏という構成。

 

単独演奏で印象的だったことが2つあります。

 

① プログラミングの50%が真島俊夫さんのオリジナルやアレンジ作品だったこと。

② 舞鶴音楽隊のサウンドのクォリティの高さ

 


①は、先日亡くなられた真島さんへのオマージュとして当然の現象です。

(氏のことについては別筆したいと思っています。

私にとって真島さんは、憧れの師でありまた兄的存在でした。)

 

②手前味噌かもしれませんが良いサウンドを持ったバンドです。

余談になりますが、自衛隊音楽隊だけではなく外国の陸、海、空3軍軍楽隊に共通することが実はあります。

それは勤務エリアでそれぞれの音色やイントネーション、全体的な音楽のテクスチャー(肌触り)が全く異なること。そして、同勤務エリアなら逆にとても似通っていることです。

本当に不思議なことなんですが、これは全世界共通だと私は思っています。

海のサウンドは「行き足のある、明るく暖かい音」です。

 

舞鶴音楽隊は伝統的に良いサウンドを持った音楽隊でしたが、人事交流や音大卒業者の増加などでよりアカデミックになっているのだと思います。

 

「嵯峨野」が都に響いた日

さて、第2部最後のプログラムとして「嵯峨野 〜ソプラノと吹奏楽のために 〜」が演奏されました。

陸上自衛隊中部方面音楽隊海上自衛隊舞鶴音楽隊航空自衛隊航空中央音楽隊のピックアップメンバー65名による合同演奏です。

 

指揮は、舞鶴音楽隊長 高野賢一(たかの けんいち)1等海尉

ソプラノは、陸上自衛隊中部方面音楽隊 鶫 真衣(つぐみ まい)陸士長

 

日本人としてやはり「自分のふるさと京都」と強く感じて書いたこの作品を、

京都で、また京都の人々に聞いていただいたことは、やはりとてもとても嬉しいことでした。

 

 ー 明日晴れたら きっと幸せ きやはる

   信じれば ねがえばきっとかなう

   明日降っても きっと幸せ きやはる

   みんな明日 笑顔になれますように ー

 

2011年3月、オーケストレーション変更中に大震災が起きました。

その時変えた歌詞が上記です。

 

とても良い演奏だったと思います!

大体自作を聴く時はお尻が浮いていますが、今回はゆっくりと座って聴くことができましたから・・・。

 

ソプラノの鶫さんは、海上の三宅さんとはまた違う素敵な声の存在感を持った歌手です。

 

高野隊長や鶫さん、演奏していただいた隊員の皆さん、そしてお越しいただいた聴衆の皆様に

感謝申し上げます。

 

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コメント: 1
  • #1

    遠藤克則 (木曜日, 04 8月 2016 21:20)

    同じ勤務エリアでは似てくるとは、別のバンドでも同地域であるとそうなってくるということでしょうか? 学生時代に読んだ 和辻哲郎の『風土』をちょっと思い起こしました。