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混声合唱とピアノのための組曲「風の旅」 Ⅱ 森の歌

森について

作曲家の故武満徹さんは、軽井沢の林の中にある別荘で作曲活動をされていました。

概存の音楽とは地平を異にする孤高の氏の音楽は、このような自然の静けさと沈黙、孤独の中でこそ鍛えられ、生まれたのでしょう。

 

私も、森や木や植物が大好きです。

なぜならば彼らはおしゃべりせず、自分のなすべきをなしているからです。

 

そして森には、自然(Nature)の全てがあると思います。一つの小さな宇宙のようでもあります。



Ⅱ 森の歌

そんな「森」と「風」の歌を書きたいと思いました。

混声合唱とピアノのための組曲「風の旅」の第2曲「森の歌」は、森が風に語りかける曲です。

 

演奏時間:4分30秒

ピアノ伴奏付き

作詩:河邊 一彦


Ⅱ 森の歌


君は知っている
僕らが  遥かな昔から

ずっとずっと
この森に  立っていること


君は  僕の友達
朝な夕なにやって来て

枝を葉を
揺らしてく

優しく


小鳥が枝にとまると
ぼくは とても嬉しい

雨が  幹に葉に降り注ぐ
ありがとうと言いたい


でも  僕らには声がない

君がいるから 
歌える




君は気まぐれで
その上  時に荒っぽく

僕の手を
僕の指を

奪っていく


でも君は  教えてくれる

森の奥の  ブナの木たちが
元気かと

たずねていたと  ゆうこと



大空に手を伸ばし
太陽と話したい

虫たちや渡り鳥と
一緒に歌いたい

でも  僕たちは話せない

君がいるから
歌える
 


でも  僕らには声がない
君がいるから
歌える


ざわわん
ざわわん
さわわーん


参考音源

イメージ音源です。


風に吹かれている森や林を見ていると、木々がお話をしているように感じます。


ザワワーン

ザワワーン と。





 

★ 楽譜は現在未出版ですが、もしお使いになりたい団体等がございましたらお問い合わせ下さい。